学校の選び方について 進学する高校について、「どうやって高校を選んだらいいの?」と悩んでいる中学生の皆さんもいるかもしれません。高校選びでは、入学だけでなく、入学後に何ができるかという視点で選ぶと、より充実した高校生活を送れるでしょう。
大学進学を希望している場合は普通科を選択するのが一般的ですが、専門高校や総合学科高校からでも進学は可能です。特に専門的な知識や技術等を身につけたい人は専門高校を視野に入れるとよいでしょう。また総合学科は、主体的に教科を選択して時間割を決めるため、大学進学するのか、興味・関心のある専門分野を学ぶのかを入学後に選択したい人に向いています。 第13学区の県立4高校と学科・コース等は以下の通りです。 鞍手高校 普通科・普通科人間文科コース・理数科 直方高校 普通科・普通科スポーツ科学コース 筑豊高校 総合ビジネス科・ビジネス情報科・生活デザイン科 鞍手竜徳高校 総合学科(工業技術、ビジネス、文理科学、農業環境、福祉サービス)
学校が遠く、自宅から通学時間が長くなると、その分学習や自由な時間にあてられる時間が減ってしまいます。体力等に自信があればよいですが、自己都合の場合の登校の不便さや交通費など、高校生活自体が負担になってしまわ ないように、慎重に検討することが大切です。
私立高校や遠方の高校に通う場合は、経済的負担も無視できません。遠方であるほど交通費がかかります。学費については、就学支援金や県が実施する奨学金事業などを利用することで抑えることができます。しかし、県立と私立では、実際に必要となる学費の合計には差があります。高校を選ぶ際には併せて確認しておきましょう。 【参考】※校納金平均額から修学支援制度による修学支援金等を控除して算出しています。 ・世帯年収590万円以上の場合:年間約48万円の差 ・世帯年収270万円以上590万円未満の場合:年間約20万円の差 ・世帯年収270万円未満の場合:年間約6万5千円の差(第一子)、約7万5千円の差(第二子)
高校時代は、その後の進路や勉強のこと、友人関係など悩みもたくさん。面倒見がよくて、丁寧な指導を行ってくれる学校を選びたいものです。そのためには、先生一人に対して生徒は何人いるのか、志望校についての情報を知っておきましょう。
もう一つ、県立高校の魅力の一つは、恵まれた研修体系から優秀な先生たちが育つ体制が整っているということです。学校教育は、生徒の教育に直接関わる先生の資質能力に負うところが極めて大きいため、教員の資質能力の向上が重要です。 福岡県では、日頃の自己研修はもちろんですが、日常の教育実践と関わりの多い内容、例えば、生徒指導や人権教育等について学校内で組織的に行われる校内研修や、県教育委員会等が企画実施する研修があります。県教育センターという研修施設等では、教員の経験年数や職責に応じた研修が実施され、教員としての資質を向上させたり、知見を広めたりできる研修体制が充実しています。 「自分の成績では、この高校が妥当だろう」と偏差値だけで高校を選ぶと、不本意な高校生活を送ることになりかねません。通学時間や経済的な負担、部活動なども確認し、入学後にやりたいことができるか、通い続けるのに無理がないか等についても検討してください。 自分が納得できるように情報を集め、しっかり考えて高校を選ぶことが大切です。後悔のない高校選択を行い、高校生活を満喫できるように準備しましょう。